magenda’s blog

2022年、予備試験に合格します。

ステロイド剤の顔への外用のリスクについて

皮膚科医の書いたネット情報をいくつか読んでみて、

塗る場合のステロイド剤については副作用の心配は必要ない

という情報も多くあったが、皮膚の薄い顔への外用について

は副作用を懸念するものが散見された。

 

そこで私たちの場合は手遅れなのだけど、まだ間に合う方々

へのメッセージとして、

特に顔(!)に塗るステロイド剤の副作用については

後から後悔しないようにしっかりとリサーチしておくべき!!

とお伝えしたいと思います。

 

私がどうしてリサーチしなかったのか考えてみると、、、

 

その1.体よりも弱めのステロイド剤を顔に塗っていたので

なんだか大丈夫なような感じがしていた、ということ。

(完全な怠慢ですね・・・)

 

その2.

(入院治療していた子供たちを診てきて、きちんと塗って

 治らない子はいなかったということで・・・)

「塗れば必ず治る」という小児科の先生の言葉を安易に信じてしまったこと。

 

私たちのケースでは、ステロイド剤の外用の副作用が出たのはほかでもない、

顔の部分だった。だから顔は絶対慎重になるべき!!

  

1年以上もの長い期間、毎日塗ったことも大大大後悔しているが、

なによりも悔やまれるのは・・・

10日間という期間限定ではあったが、起きている間はなんと1時間毎に

ロコイドを顔の赤い湿疹部分にべったり厚塗りしたこと!

 

今なら医師からそんな指示がでた時点で

「ええッ!そんな(バカな)!!」と思うけど、

今から思うとさして疑問もなく「はい、わかりました」と

答えた私は軽く「ステロイド信仰」にはまっていたのかも

しれない。

 

そしてそれは、

「『ステロイドを闇雲に怖がらない』ということであって、

ステロイド万歳!』ではないからいいのだ」、という、

わけのわからない信仰だった。

 

そんな信仰(?)が生まれた背景には、紆余曲折あった

ステロイド剤への世間の評価が大いに関係している。

 

ステロイドは70年代~80年代にかけてはすごーくもてはやされたが、

(使い方によって)副作用があることが社会に広く認知されるように

なると評価が一転。特に幼い子を持つ親からはやみくもに倦厭され、

そして、今は「絶対に避けるべき」「怖がるべきでない」などと

真逆の評価が錯綜する時代に。

 

要するに、今も昔も変わっていないのは、ステロイド剤の外用の

副作用のリスク、という肝心な点が理解されていないこと。

その原因は、臨床に基づいた信用できる情報がない(広く発信され

ていない)からだと思う。

 

現状、お医者さんのステロイド剤の外用に対する評価はというと、

「短期間限定的に塗る分には問題ない」というものが標準的かと思う。

 

現に、私が出会った4人の医者(小児科・皮膚科)はみな共通して

「やみくもに怖がらないで。短期間でしっかり塗らないと返って

だらだら塗ることになるよ!」と言っていたから。

 

ただ、その「期間」や「塗る量」はやはり小児科医ではなくて

小児皮膚科医でなければ的確に判断できないのだ、ということ

を身をもって経験することになった。

 

最後に再びメッセージ。

 

その1

1週間以上塗らなければいけなくなった時点で、顔への副作用

のリスクについてお医者さんとしっかり話し合いましょう。

お医者さんに率直に気になるリスクを相談して話し合った結果、

疑問や不安が解消されないのであれば、小児皮膚科の先生(これ重要)

セカンドオピニオンを求めるのも一手です。

 

ちなみに私は皮膚がんで有名な先生にセカンドオピニオン

求めて撃沈しました。皮膚科といっても得意分野は細かく

分かれているのですね・・・。

 

その2

そして、お医者様を変えることが必要だと直感したならば、

積極的に(紹介されるのを待たずに)その症例に詳しい

小児専門皮膚科を探すこと!!

 

というのも、お医者さんの話はあくまでもその時点での、

そのお医者さんの知見に基づく仮説でしかないので、

できるだけ正しい仮説(結果の出る治療方針)を持っている

お医者さんにたどり着くことこそが重要だからです。

 

自分の子供を結果の出ない方(!)の被験者にしないために、

類似の症例を実際にいくつもみてきた経験豊富な小児皮膚科

を粘り強く探しましょう!

 

最後に・・・

 

子供たちが本来であれば悩まされることのなかった副作用と

いうリスクを回避できますように。

 

その親たちが、子供のためによかれと思って一生懸命にした

ことを後から大いに後悔しないで済みますように。

 

私の失敗の経験が少しでもお役に立つことを願います。